3月10日13時55分、羽田空港に降り立った瞬間、過ぎ去った3日間の里帰りが走馬灯のように蘇りました。新宿を経由して自宅へ向かう車中、心はまだ故郷に留まったままです。
3月8日、佐賀と大分でのお墓参り。春の柔らかな日差しの中、去年息子を連れて訪れた同じ場所に立つと、時が止まったかのような錯覚に陥りました。空っぽのチャイルドシートが物語る息子の不在。その寂しさと、彼の成長を祝福する喜びが胸中で交錯します。
昼食時、父の希望で去年と同じ配置で座った食堂。窓際に差し込む光が、まるで息子の笑顔のように温かく感じられました。父の「息子ちゃんがここでテーブルを叩いていたね」という言葉に、家族の記憶が鮮やかに蘇ります。その瞬間、時を超えて繋がる家族の絆を肌で感じました。
夜の博多駅。21年の時を経て再会した高校時代の友人たち。T君の意外な姿 – 大学準教授でありながら、飛行機内で慌てて学会発表の準備をする姿は、まるで高校時代にタイムスリップしたかのよう。笑い声が響く中、私たちの友情が時を超えて変わらぬものだと実感しました。
9日、M君の結婚式。新郎の両親へのスピーチに涙する自分に、友情の深さを改めて感じます。91歳の祖母との再会。認知症の進行にもかかわらず、その瞳に宿る生命力に心打たれました。
実家での最後の夜。両親との会話は、まるで時間が止まったかのように穏やかに流れました。特に、母との朝のひと時。言葉以上のものが交わされた気がします。
この3日間は、過去と現在、そして未来が交錯する旅でした。懐かしさと新しさ、喜びと寂しさ、そして何より、人とのつながりの大切さを痛感しました。日常に戻る今、この経験が私の中で新たな光となり、これからの人生をより豊かにしてくれると確信しています。人生の宝物とも言えるこの3日間の思い出を胸に、明日からまた新たな一歩を踏み出します。
里帰りについて
想い出